■謀略の章 いたると戸越■〜leaf vs key リレー仮想戦記 ■謀略の章 いたると戸越■

謀略の章 いたると戸越1 
夜の高速道を駆け抜ける真っ白な狩人。 
樋上いたるが所有する真っ白なポルシェが、 
戸越まごめの華麗なるドライビングテクニック 
によって十二分に生かされていた。 
「戸越クン。運転上手いじゃない」 
いたるの声に戸越が笑みを浮かべる。 
だが、その目には何も映っていないことに 
いたるは気が付いていた。 
「樋上さん。運転手代は覚悟してくださいよ」 
いたるがかろやかに笑う。 
「ふふっ。それはこれからの話次第よ」 
白い狩人は高速を降り、海沿いの道路に入る。 
戸越は路肩にポルシェを停止させた。 
「いたるさん、いったいなんなんですか?」 
化粧を直しているいたるに戸越がきつく声を掛ける。 
「簡単なこと。あなた、私と組まない? 
keyを、そしてゆくゆくは業界を 
私達二人のものにするのよ」 
戸越は呆れたように肩を竦めた。 
「何を言って…」 
「あなた、STBの連中を使って、keyのHPを荒したでしょ? 
折戸はあなたにとって邪魔者以外の何者でも無いものね」 
戸越の顔が引き締まる。その顔はいつもより冷徹に見えた。

「何を言っているんだ樋上さん。そんなこ…」 
「私はこれでも同人界に顔が聞くのよ。誰とは言えないけど、 
STBの一員が嬉々として私に語ってくれたわ。 
私の方があなたより、手馴れているの。こういうことについてね」 
いたるの言葉を聞いても、戸越は押し黙ったままだ。 
「戸越クン、勘違いしないで。私はあなたを責めてるんじゃない。 
いえ、寧ろ、その行動力と判断力を見こんだのよ。 
あなたにはパートナーになって欲しい。私はkeyを、VAを、同人界を、 
そして業界を支配したい。ただの原画屋で終る気はさらさら無いわ」 
押し黙ったままの戸越がポツリと呟く。 
「…本気で…天下を取りにいくつもりなのか?」 
いたるがクスリと笑った、まるで無邪気な乙女のように。 
「戸越クン。あなたには私と同じ匂いを感じるの… 
沸き立つような野心の薫りがしているわ」 
戸越のズボン、その股間の膨らみにいたるの手が触れた。 
「はあっ…」 
戸越が思わず声を上げながらいたるを見る。 
「ふふっ、パートナーになる為にはお互いのこと 
をよく知り合う必要があると思わない?」 
そう言って少女の様に笑みを浮かべたいたるの目には 
淫蕩な光が篭っていた。

「はっ、戸越クン。私、いたる、もう、もう、だめよっ!!」 
「いたる!!いたる!!」 
「だめっ、もう、いたる、いたるいっちゃう!!ああーっ!!」 

激しいカーセックスを終えた、戸越といたる、その 
二人には今までになかった、湿った雰囲気が纏わり付いていた。 
「戸越クン、あなたには早速やって欲しいことがあるわ」 
いたるが情事の余韻を感じさせるような声を出す。 
「なんだ?いたる、お前は何を考えている…?」 
「まず今一番大切なのはkeyの地盤を固めておくことよ、その為には 
絶対に排除しなければならない存在があるわ」 
「リーフのことか?」 
「ピンポーン、大正解。流石は戸越クン、私が見こんだだけはあるわ」 
「しかしどうやって…」 
いたるは笑った。その笑みはあまりに無邪気であまりに酷薄。 
「下らない女帝気取りの馬鹿娘と、モノホンのキチガイをつがわすのよ」 
戸越の顔にも残忍な笑みが浮かぶ。 
「なるほど、アキレス腱どうしをぶつけるわけか。しかしどうやって…」 
「両方とも、同人界の人間よ。同人界のことは私達が一番良く知ってる 
でしょ。それに、協力者には事欠かないわ。あの下らない『クイーン』 
を憎んでいる人間はそれはもう…大勢いるからね」 
それを聞いて戸越が笑う。それはもう愉快そうに。

「ククククッ、面白くなりそうだな。あんたと組むのは正解だったかもしれん。 
だがな、なぜ、俺を選んだ?久弥や麻枝、折戸でなく」 
いたるは面白そうな顔をする。 
「折戸は下らない正義感が強くてとても大物にはなれない、 
麻枝は二次コンで生身の女に興味は無いし、久弥…」 
思わずいたるは吹き出した。 
「私には不細工な男を好き好む趣味は無いわよ」 
戸越も笑う。 
「ククッ、違いない。だがそれはようするに俺しか適当な人材がいない上に、 
あんたのkey内での立場が危うくなりそうだったからだな?」 
いたるが、急に不機嫌そうになる。 
「知ってるんだぜ。新しい原画家の話…安心しろ、 
もう俺とあんたはパートナーだ、協力はする。 
だがこっちにも協力はしてもらうぜ」 
戸越はいたるの肩を引き寄せるとその唇を奪った。 
「ううっ…ウ…チュ…」 
口内で舌どうしが絡みあう淫猥な音が静かな車内に響く… 
「強引ね戸越クン。返事はOKよ。協力していきましょ、二人の為にね…」 
(ふふっ、この男も利用できるだけ利用して捨ててやるわ、 
タクティクスのあいつのようにね…) 
(ククッ。この女信用できんが、身体は中々美味いし、 
他にも利用価値は多そうだな…SJV内の裏切り者は早急に粛清しなければ…)
次を読む
前を読む
目次に戻る

TOP


[PR]女性が輝く公文の先生募集中!:全国で教室開設説明会開催