伊丹のアクアプラス本社(当時)。 こみパの人員配置図を見ていた下川は、ふとした疑問を持った。 「人が…少ないのでは…」 予想される人出をさばくには、明らかに人員が不足していた。 「高橋…本当にこれで大丈夫なのか?」 「大丈夫です。彼らはコミケで鍛えられた、 一騎当千のベテランばかりです。不安はありませんよ」 高橋の自信満々の表情は、ぴくりとも動かなかった。 「それに、徹夜組は列の最後尾に回します。 そこまでして、徹夜で並ぼうという馬鹿もいないでしょう」 「お前がそこまで言うなら…安心か」 下川の表情に余裕が戻った。 「高橋、リーフはカイゼルになれると思うか?」 「俺達以外の誰にそれが適えられようか」 あの日と同じ科白を繰り返すと、 「よし。何としてでもせいこうさせる。いいな、高橋」 そう言って下川は専務室を出た。 「…すべてはうまくいった。失敗、間違いなしだ」 高橋はそうつぶやくと、不敵な笑みを浮かべた。次を読む
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