「加奈、最高ですか〜」 どこぞの教祖のような立ち居振る舞いで群集の前に立っていたのは、 D.O.の社長、佐藤その人だった。 「最高で〜す」 信者たちの暑い雄叫びがそれに続いた。 「明日は何の日か、判っていますね〜」 「もちろんで〜す」 ここまでくると宗教というよりもウルトラクイズという感じだが、 そんなことは、この際大きな問題ではない。 「あなたたちには使命があります。この偉大な教典 『加奈』をより多くの人々に布教していく使命が」 「オーッ」。再び群集から暑い絶叫が起きる。 「彼らは西のサタンの手先なのです。背教者・池袋を許してはいけません」 再び会場が絶叫に包まれる。 「明日は何の日か、判っていますね〜」 さらに絶叫…暑苦しいシーンは書いていて嫌になる。 「つぶすのです。彼らのイベントを。 そして広めるのです。『加奈』の素晴らしさを」 そして絶…もういい。 東京・芝浦の一角は、暑い群集の熱気と臭いで満たされていた。 そして、筆者は思った。 こんな文章、もう2度と書きたくないと。次を読む
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