麻枝、久弥、いたる、みきぽん、しのり〜。皆が折戸の病院に集っていた頃、 ただ一人の若者が、keyのスタッフルームで残務整理に励んでいた。 彼の名は戸越まごめ。若いが才気に溢れた野心ある青年である。 彼は繊細な指でキーを軽く叩く。画面が切り替わり、keyみんなの掲示板が現れた。 軽やかなブラインドタッチが次々と表示を替えていく。彼の細い目がさらに狭まった。 「ゴミどもが…。こんなゴミ屑を甘やかすなど、愚かすぎるよ折戸。 奴の二の舞は踏まん…。ゴミには誰が支配者なのか教えこむ 必要がある…」 彼はジャケットの懐から携帯を取り出すと、電話をかける。 「俺だ。ああ、以前言った件だがな。頼むぞ。思いっきりやってくれ、」 「安心しろ、警告メールとかはいかねえよ、何しろ俺が…管理者なのだから」 電源を切った携帯を懐にいれながら、彼は無表情でPCに向かう。 だがモニタに映る戸越の影、その口元は僅かに歪んでいた。次を読む
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