[PR]看護師の好条件な求人情報満載:転職活動なら看護師専門サイトにお任せ!

■激発編幕間■〜leaf vs key リレー仮想戦記 ■激発編幕間■

「それは本当なのですか?」 
折戸倒れる、の知らせを、中上は退社した石川真也からの電話で知った。 
「昔からの悪い癖だ。真面目すぎるんだ。雫の時からあいつはそうだった」 
石川の声は明らかに不機嫌だ。 
「…判りました。心に留めておきます」 
「まぁ、会社じゃそこまでしか話せないだろうからな。見舞いには行くのか?」 
「…考えて…おきます」 
「声が疲れているぞ。自分の心には素直になれ。でないと…」 
「でないと?」 
「あそこまで強権的な削除ができるほど強いわけでもないだろ? 
無理をするな。…次はお前の番になるぞ」 
言い終わると、石川は電話を切った。 

大阪・北区の病室には、面会謝絶の札が掛かっていた。 
「…一体どういうことだ」 
予想以上に病状が悪いのか? そんな不吉な予感が中上の頭をよぎった。 
通り掛かった医師に、中上は聞く。 
折戸の病状はどうなのか、と。 
「身内の方ですか?」 
「弟です」 
とっさにそんな嘘が口を突いて出た。 
「そうですか…ではこちらに」 
医師は中上を個室に案内した。

「…命に別状はありません。単なる過労です。ただ…」 
「ただ?」 
「しばらく無理はできません。…聞けばお兄さんはソフトハウスにお勤めだとか」 
「はい」 
「ああいう仕事は時間が不規則ですしねぇ。 
いっそのこと、仕事を変えてしまってはいかがでしょうか?」 
医師の言葉には、明らかに侮蔑の意が込められていた。 
中上は、込み上げる怒りを抑えながら言った。 
「…それは、兄の本望ではないでしょう」 
同時に自分の本望でもない。そう言いたかった。 
「まぁ、しばらくは無理はできませんね。呼吸器系統に後遺症が残りそうですから」 
「…そうですか」 
持っていた小さな包みに目を落とし、中上は自分の無力さを呪った。 

「あの」 
「なんですか?」 
「これを…兄に」 
円筒形の小さな包み。紺色の風呂敷に包まれている。 
「お見舞いの品ですか。一体これは…」 
「開けないでください!」 
思わず中上は声を張り上げた。 
「君!」 
「…そのままで…兄に…手渡して…ください」 
「…ここは病院だよ。判っているのかね」 
「はい」 
「…判りました。お兄さんにはちゃんと渡しておきます」 
「…ありがとうございます」 

包みの中身は、500枚パックのCD-R、株式会社アクアプラス名義の領収書。 
そして、たった一枚の手紙。 
『証拠はここにある。 
俺にはこれしかできない。 
すまない。 
          中上』
次を読む
前を読む
目次に戻る

TOP


[PR]まだ決まらない?就職活動占い:よく当たる願いが叶う占いって評判ダョ♪