必死にサイト管理に励む折戸。そんな彼に優しい声が掛けられる。 「大丈夫ですか折戸さん?あとはボクが見ておきますよ」 その言葉とともに缶コーヒーが一本、折戸の横に置かれた。 「ああ、悪いな」 その言葉に、笑みを返した青年の名は、戸越まごめ。 折戸がよろよろと立ちあがり部屋を出た時、戸越の唇が少しだけ、歪んだ。 「あ、…」 その場で戸越に声を掛けようとしたみきぽんが一瞬戸惑いを浮かべる。 その時の戸越の横顔が浮かべていた暗さ、冷ややかさ、人間の悪意を嘲笑うかにも 見える笑みを見、一瞬言葉に詰ったのだ。 (何?ただの戸越君じゃない…) いずれ戸越はKeyの強権派として、折戸とはまた違う自らの信念に基づいた 権勢を振るうこととなる。 だがその血、戸越まごめの冷たい血脈が開花するまでには、 まだいくぶんの時が必要であった。次を読む
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